元湯甲子温泉 旅館大黒屋
(電車)
JR東北新幹線又はJR東北本線にて新白河駅下車し バスまたはタクシー(約40分)
13:40と16:00に新白河駅までバスの無料送迎もあり便利。
車だと東北自動車道 白河I.C で降りて国道289号線(約40分)
甲子温泉(かしおんせん)
甲子温泉(かしおんせん)を目指そう。
心和む和風な建物。樹木は茂り鳥のさえずりが聞こえてきた。
豊かな自然の中でトレッキングも楽しめそうだ。
朝はロビーで嬉しいコーヒーサービスがあり美味しい淹れたてを頂けるそうな。
山々の緑を望みながら庭に咲く薄紅色のツツジが可愛いらしい。小さな野鳥が軒下に来たりリスが枝の上を飛び跳ねていた。
室内は畳や障子が使われ現代和風なデザイン。落ち着いた色彩で心が休まる場所という感じだ。
中居さんが丁寧にお茶を入れてくれたがこのお茶が甘みがあり美味しかった。
キュートなだるまの形の最中の中には粒あんと米粒ほどの餅が入っていた。
甘い最中と濃いめの煎茶が美味しかった。
ベッドルームからの景色。ひんやりとした静けさと安らかさにひたる。
大浴場は午後4:00まで清掃時間だそうなので
しばらくして離れにある温泉に向かう。
橋を渡りながら川のせせらぎに耳を傾ける。空気は澄んでいる。なんて平和なのだろう。
すりガラスの引き戸を開けると向かって右側は脱衣所で左側には広々とした暖かな湯気立ちのぼる大岩風呂が広がる。
大岩風呂
150年余りの歴史ある大浴場混浴「大岩風呂」はなんと縦5メートル、横15メートル、深さ最大で1.2メートルの大きな湯船。
女性専用時間も設けられていた。
櫻の湯は女湯で39度から41度くらいだがゆっくり浸かっていると芯から温まり額に汗がにじむ。
男性専用の時間も設けられていた。先程から浸かっていた年配女性の背中が艶々だった。私の腕や足もすべすべになりつやつやしている。
女湯の大浴場。(洗い場は大浴場だけに4つある)
女湯の露天風呂
女湯の露天風呂。眺望も良く山の緑豊かで朱赤や紫のツツジが景色を華やかに彩る。
泉質は柔らかく温度も41,42度位で入りやすくゆっくり浸かれて血のめぐりが良くなるのを感じる。光の入り方で温泉の色が違って撮れた。
夕飯
夕飯は彩り豊かに整然と並べられている。着席してうやうやしく拝見し背筋も自然と伸びる。
特に気に入ったものは春の訪れを感じさせる山菜料理。そしてお造りと天日干しの珍しいお米と最後のデザート。
前菜にはわらび味噌漬、うどのきんぴら、うるいの紀州梅和えが用意されていて香りや歯ごたえを楽しめて美味しく頂けた。
揚物はふきのとう、タラの芽、こごみ、サクサクした歯ごたえとともにこちらも香りがしっかりと味わうごとにただよう。
造りの桜鱒、雪鱒の刺身はツヤツヤしていてプリプリとした歯ごたえで甘みが残る。
フランス産赤ワインのハーフボトルがあり中居さんがにこやかに「きんきんに冷えてますが大丈夫ですか?」と聞いてきた。ライトボディーの辛口なのでさっぱりしていて繊細な山菜の香りとの相性はよさそうなのでお願いする。
和牛の源泉蒸籠蒸しは脂ののった福島牛で下に敷いた葉物野菜とポン酢でさっぱりと頂けた。
天日干し(精米にする前に干している)米は甘さがあり美味しかった。
デザートの栃餅と小豆。甘さ控えめな小豆が身体を温めてくれる。季節はずれのスイカも甘く口直しにぴったりだった。
朝食
朝食の紅しゃけも美味しく四角いモノトーンの絵皿も可愛いかった。
結び
青年の中居さんは重い荷物など部屋まで軽々と運んでくれ、丁重に挨拶を交わし笑顔でそつなく必要なものを揃えてもてなしてくれた。
レストランの食事を運んでくれる中居さんも穏やかな笑顔で丁寧にてきぱきとしている。
夕飯は料理長のこだわりも感じる美味しい品々だった。
プロフェッショナルが伝わり前向きで気分良くいられる宿だった。
朝食は軽めでヘルシーだ。
コーヒーはフロントで無料で入れてもらえるのが嬉しい(7:00〜9:00)
お部屋は清潔に保たれていた。
離れにあるお風呂、大岩風呂や櫻の湯は階段が深いため膝や股関節の悪い人にはきついと思われた。大浴場と露天風呂はエレベーターを降りてすぐの所にあるので部屋からのアクセスは楽だ。こちらでよく温め筋肉ほぐして大岩風呂にチャレンジする価値はあると思われる。
また是非行きたいと思わずにはいられない好評価な宿だった。