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Holland Village (ホーランドビレッジ)

今日も楽しみはたっぷりまる一日私を待っている。ホテルはセキュリティもしっかりしている。ルームカードキーがなければエレベーターも動かない。大きく涼しくがらんとしていてとびきり平和な場所だ。

 

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熱い紅茶と サラダ、そしてオープンキッチンで作ってもらったポーチドエッグ、クリームチーズとハム入りヴァゲットを食べる。最後にフルーツとデザートまでいただく。

 

 

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部屋に戻り新聞に目を通す。いつもドアノブにかけられている黒い袋の中には新聞が入っている。

それは縦がかなり長めの長方形だった。

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支度をしてロビーへ降りると柔和に微笑むベルガールが左右のドアに1人づつ立っていてドアを勢いよく開けてくれる。澄わたる空が目の前に広がり前途洋々とした気持ちになる。

 

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ベルボーイがタクシーを呼び幸せな気持ちで乗り込む。

ベルボーイがHolland. Villageと行先を伝える。運転手は行先を穏やかな口調で繰り返し私に丁寧に片眉をあげ確認する。ドアはバタンと閉まる。

さあ出発だ。こちらも多く欧米人が暮らす町だそうだ。

この街が近づいてくるとマンションやコンドミニアムが見えてきた。

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 Holland. Village(ホーランドビレッジ)

Holland. Villageの駅前のタクシースタンドで降車した。

さあ歩こう。木々の葉も気持ち良さそうに風になびいている。

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知らない住宅街をうろついてみるのは楽しい。

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夜が華やかになりそうな街。

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建物の中はローカルフード屋台が沢山集まった市民の台所ホーカーズ。お昼はアジアの人々でかなり賑わっていた。

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Soup Restaurant (スープレストラン)

Holland village駅前の空いているレストランを探しているとガラス張りの中華料理の店が駅と道路をはさんで真向かいにあった。台の上にあるメニューのアラカルトを探してみる。

しばらくすると小さな黒い目をキラキラさせて活発な女性店員が店から出てきた。「アラカルトメニューは注文できますか?」と確認してみた。

活発な店員は「ランチはコース料理しかしてないのでアラカルトは提供出来ないわ。」という。「そんなには食べられないので残念だけれど」と丁重に断りビルの二階か三階にも店があるので其方に行こうとすると活発な女性店員は引き止める。そして「アラカルトでもいいいわ。」とあきらめた調子で言う。遠慮がちに躊躇する私を活発な店員は陽気な笑顔で店に促す。そして窓際の席を案内した。お客は全てアジア系で私の周りのお客はコースメニューを食べている。ランチ会議をしている会社員グループや親子や観光客など....。

活発な女性店員がオーダーをとりにきた。ジャスミン茶と香煎自制豆腐(焼いた厚揚げにパクチーと揚げ小海老をトッピングしたもの。)と(蒸した豚肉ハンバーグのようなもの)とライスを頼んでみた。    

「他に何かいかが?」と聞く活発な店員に「ホテルで朝食しっかり食べてしまったから昼は軽めでちょうどいいの。オーダーはそれで十分。」といってみる。活発な女性店員は「へー」「それはそれは」とかのそっけない返事で私は少々閉口する。一種の居心地の悪さが頭をもたげやがて確信となって私を圧倒する。私の苦手とする人種の一人であるらしい。こういう人種にかかると人見知りする私は時としてかなりの無能になってしまう。

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しばらくして活発な女性店員は黒い魚皮を揚げた「炸魚皮」なるたっぷりと熱い油にまみれた黒光したものと、ひよこ豆のような形の蒸した豆たっぷり4人前ほどの量を忙しそうにテーブルに置いていく。

注文していないものがテーブルに置かれた。

クエッションマークが頭に浮かぶが突如としてある危惧が頭をよぎる。

少々自らの行動を省みることにする。あんたはコース料理は食べれないと彼女に伝えた。あの活発な店員はそれでも良いといい躊躇するあんたを店の中の窓際の席まで案内した。アラカルトで2皿とライスを彼女にあんたは注文したばかりだ。

私はジャスミンティーを持って来た活発な女性店員にどこまでも自然ににこやかにふるまうつもりで「この2つ注文してないわよ。食べれないからいらないわ。」と伝えた。

活発な女性店員は陽気にほほえみ「あらとてもお肌に良いのよ。豆はパワーがつくのよ。」と彼女はのたまう。私はいささかあっけにとられる。並べられた料理をながめて考えこむ。そのふた皿がなんら特別意味をもっているとは思えない。魚の皮は確かに中性脂肪コレステロールを減少させるオメガ3脂肪酸のあるのは知っていたが加熱すれば過酸化脂質に変わる。そして逆に血液をドロドロに凝固させる効果を持ってしまう。と何かで読んだ事がある 。

豆はタンパク質も植物繊維も豊富なのでさきほど厚揚げ豆腐は注文した。

目の前に置かれた炸魚皮なるものはこう言っていいのなら単に油にまみれた魚の皮だった。

 

 

とはいうもののわたしはその点を論じない事にする。

活発な女性店員は「先程頼んだライスと一緒にいかが」と心安げに言う。わたしは礼を述べるが、やはり炸魚皮、ひよこ豆は辞退したいという。「とても体によろしいわ。」と熱心にすすめる。わたしはさんざん骨折ったあげくにどうにかひよこ豆、炸魚皮、などというもので肌を艶々にしたりパワフルにさせられる危地に陥るのを回避する。

注文したものを活発な女性店員は陽気な笑顔で置く。

香煎自制豆腐という焼いた厚揚げにパクチーと揚げ小海老をトッピングしたものはエビのだし汁もきいた少し甘めの醤油がかかっていてパクチーの香りも爽やかだった。

蒸した豚肉ハンバーグはジューシーで生姜の香りがかすかにして臭みは全くない。タレは醤油ベースでしらがねぎ、しょうがの細かい千切りが添えてある。黒酢も少々入っていて風味良く美味しく頂けた。

なかなか美味しい昼食をしたためることが出来た。

 

少々神経質になり会計前に注文したものの価格をメニューで再確認した。さきほどのひよこ豆と炸魚皮はそれぞれ10S$だった。

入り口のレジでは活発な女性店員がレシートを見せながら陽気な笑顔で「ひよこ豆と炸魚は入ってないでしょう。」と快活にいってのける。

 

活発な女性店員に賛辞を呈し外観やメニューの写真を撮影していると小さな黒い目をキラキラさせて活発な女性店員が外に走り出てきた。「これ渡しとくわ。」と陽気な笑顔で名刺を差し出す。わたしはお礼を言うと彼女は「どうしてメニューの写真撮っているの?」と陽気な笑顔で聞いた。「この写真を世界に発信するの。」とわたしは微笑む。彼女は問いたげに「店の中で料理撮っても良かったのよ。」とのたまう。

ひよこ豆、炸魚皮の一件がありオーダしたものがテーブルに並んだ瞬間にリラックスと空腹が重なり写真を撮り忘れたのだった。

「写真を撮り忘れたの」とあくまでもにこやかに言う。彼女はもうおさえられないといといった調子で 吹き出し笑う。写真を撮り忘れた話をしこれほどまでに笑った人を私は他に知らない。まだ彼女は思いだしたかのように笑っている。何がこれほどまでに彼女のユーモアセンスをくすぐるのか。それを知っていたならばもっと前にいくらでも彼女を喜ばせてやることができたものを。

 

店のなかへ戻っていく彼女の後ろ姿を見ながら彼女の完全無欠な今日という1日は楽しい一幕になるのだろうと思った。