岐阜県高原市の鮎と奥飛騨温泉郷平湯プリンスホテル
さて出かけよう。いよいよ出発だ。
日差しは明るく照り空気は薄っすらとかすんでいる。
数時間車を走らせると
信州松本市の奈川渡ダムの山々と湖面。
その安らかさは陶然とするほどすばらしい。
岐阜までの道はうねうねと曲がりくねり古く暗く狭いトンネルが10個ほどつづく。
今回はこちらに二泊三日お世話になる。
この後先輩方々と合流して2日間釣りを楽しむ予定。
入り口は精一杯にお花で飾りたてられている。
ロビーには落ちついた配色のソファが並べたてられている。
樹木は茂り中庭があり池に水が流れている。
気持ち良さげに泳ぐカモ。「このカモは小さな頃にいただいて餌を与えていたらどこにも飛んでいかずいついたの」と微笑みながら熱く語る女将さん。
和室と和洋室を女将さんが見せてくださる。
窓の外の岐阜の山々も程遠からぬところに見えていて安らかなる景色はまるで絵画のようだ。
六畳+広縁+バス+トイレ+洗面台必要なものは部屋に揃っている。
先輩方々は和室が好みだろうと思った。
私達は和洋室を選び畳の上でテレビを見てくつろいだりお茶を頂いたり。
無料で10人程入れる貸切源泉掛け流し露天風呂が3箇所ある。一人で浸かりしばし贅沢気分を味わった。
私は宿泊中、毎朝貸切露天風呂源泉にも浸かり英気を養った。
個人的には①と③がお気に入り。
①貸切源泉掛け流し。
②貸切源泉掛け流し。こじんまりとしていた。泉質もこちらは①と③と違う感じがした。
③貸切源泉掛け流し。
ナトリウム、カルシウム、炭酸水素、塩化物泉
女性内湯源泉掛け流し。
女性露天源泉掛け流し。
男性内湯源泉掛け流し。
廊下のオブジェ。
飛騨牛に舌鼓。
大先輩と先輩の釣った鮎を
焼いてもらい頂いた。
シンプルな和食を7:00に4人で食べる。
漆山
8:00に2台の車で出発。
私とジャネットは大先輩の車の後に続く。
飛騨市漆山の川に9:00頃には入川。
台風が温帯低気圧になり気温は28度位だが湿度は60%以上だった。蒸し暑い。
めずらしく1リットル程水分をとる。
川原は熱中症になりやすい。
命の危険を感じるほどの暑さだった。
魚影が薄い。 大先輩の釣りを見ながらのレクチャーを聞きながら下流から上流まで歩いた。あっという間に12:30となり大先輩には丁重にお礼を伝えてあいさつを交わし上流のヘチに竿をを出すか15センチしか釣れない。
大先輩はとろ場で大きい鮎を釣っていた。私が上流で小さな鮎を釣ってる間に段々瀬やとろ場などでスピーディに大きな鮎のいそうな場所に竿を入れて型の良いのを釣っていた。
段々瀬に向う途中に先輩から移動の指示。
まだ2時間半釣れるよと大先輩は柔和に微笑む。
高原市神岡
14:00頃高原市神岡へ移動した。
段々瀬で数匹18センチ程がかかり、瀬ではあたりはそれ程なく根掛かりかと思った鮎にかかっていて20センチの体高の良い鮎だった。その後瀬でも数匹掛かる。
大先輩や先輩に釣り方をレクチャーしてもらったかいあり2時間半で8尾釣れた。
今夜はさらに+2人の先輩+2人の後輩と合流して合計8人の食事会となる。
9:00に川原で合流するはずの4人は駐車スペースがなくやむなく近くの河川で釣る事になり旅館の食事会場での合流となった。17:15頃に竿納とした。
別の高原川で釣って4人は早めに旅館に到着していた。今朝早く岐阜へ来たのだからかなり疲れていたのだろうかと思いきや盛り上がっていた。
皆は疲れてはいるもののすっかりくつろいで談笑した。ハイボールが美酒さながらの味がする。いまだかつてこんなに美味しく味わったことはないと思われるほどだった。
話題は大先輩の鮎の釣り方と質疑応答でもりあがる。
大物賞は今日到着した先輩だった。22センチだった。昨年は別の川で私は22センチを釣り大物賞を頂いた。それを知ってる先輩なので大物賞を受けとり意気揚々と「この皿持ってね。皆で記念撮影しよう」と大きな塩焼き鮎ののった皿を私に渡された。そしてわたしはうやうやしく押しいただいて受け取る。仲居さんのスマホ画面を見ている顔に微笑む。シャッターは何度か押された。
その後も楽しい飲み会は続いた。
残念ながら旅館に昨晩お願いした赤ワイン、白ワインはかなり甘かった。
飛騨赤ワイン。
最終日
プロに教わる河川
朝食の内容は和食だか一日目のサラダと温泉玉子、漬物、味噌汁以外の副菜が違った。
やはり皆で7:00に朝食を食べ8時に旅館を出発しいつものおとり屋さんに向かう。おとり屋さんは女性の日釣券を半額にしてくれる。どこからか一人恒例男性がやってきて一応の挨拶がかわされたあと高齢男性はわたしに昨日はどこで釣ったかを丁重に訊く。
大先輩がそばにいてJAの裏と伝えると「女性にも釣りやすい場所でまだまだあゆは沢山見えていた。」と柔和な笑顔で飛騨市高原川の釣れる場所を細かく教えて下さった。あとからその方々はプロで一日120尾釣るのだとおとり屋さんはいう。大先輩も驚愕の表情を示していた。
大先輩の車を先頭に3台はプロに教わった河川へ向う。
今にも降り出しそうな空模様。
天気予報どおり着ていたレインジャケットが役立つ。あいにくの雨の中。言われた瀬に竿を入れると5分程で竿先が沈む。6尾ほどバラしてしまう。そのあと数匹釣る。あたりはあまりなかった。
大先輩の釣りも1時間ほど見せてもらう。
チラシや重りを使いバラエティ豊かでスピーディに釣ってゆく。
次回真似て見ようかと思う。
3時間しか出来なかったが8尾。
結び
平湯プリンスの部屋はわりと広めで小綺麗に掃除されていた。三種の源泉で川原と同じくらい源泉掛け流し貸切風呂は安楽の場所だった。
朝はひんやりとした静けさと安らかさにひたれた。周囲の山々木々の緑は美しく息をのむような光景が広がっていた。
源泉は41,42度くらいなのでゆっくり浸かれた。
源泉掛け流しに浸かったせいなのか洋酒の二日酔いもかなり回復は早かったし
低気圧なのに身体の違和感や疲れも気にならない。
部屋のベッドのマットレスは柔らいので起床後の腰の違和感があったか源泉掛け流しに浸かるとほとんど感じない。
驚きはブヨに1週間前に川原で足首周りの何ヶ所か刺された忌々しい傷が小さくなった事だ。
三日間源泉掛け流しの効能はたっぷりあった。
一泊二食で税込9,720円
先輩に価格の安い割には料理や部屋も良かった。常宿にしたいと喜ばれた。
ジャネットのアドバイスで選んで予約し良かった。
最終日の朝「お酒は持ち込み料支払えば好きな物持ち込み食事会場で飲めるように頼んでおいたよ」と先輩は穏やかに微笑んだ。