Novena(ノビナ)、Orchard Road(オーチャード,ロード)
澄んで輝かしく薄青い空。
今日もたっぷり丸一日遊んで楽しもう。
Novena(ノビナ)
車に乗り込みタクシーのドアはいきおいよく閉まりゆっくり動き出す。いよいよ出発だ。
今日私は立派なビルがそびえ立つ高級住宅街NOVENA(ノビナ)観光する。
この街は病院が多くドクターも大勢住んでいるらしい。医療水準は国際的に非常に高評価らしくWHOの世界ランキングでも上位に位置付けられている。
タクシーの運転手さんはNOVENA(ノビナ)を知っていてもてなし好きらしい調子で彼は話を続ける。
「心臓手術に有名な病院があり、近隣諸国から患者が来るようだ。ドクターを病院へ早朝に送っていくんだ。朝早くからしょっちゅうミーティングをしているよ。」とちょっぴり驚いた顔で話す。
NOVENA(ノビナ)に近づくににつれ立派な建物が見えてきた。
救急車が奥の車線を走っていたが優しいサイレンの音であまり緊急性の感じがない。そのためなのか周りの車も道をゆずらないので救急車は後ろに行ってしまった。ふと頭をよぎるのは日本では救急車が通ると皆一斉に道路の端により車を駐めるあの光景だった。
ホテルから30分程で到着した。地面が陥没しそうなほどのビル郡。威風堂々たる外観だ。
地震がないからこんなスリムだったりくびれのあるデザインのビルを建てられるのは容易にわかった。
一軒家の豪勢なお宅はプール付きでなんとも優雅な風情を感じさせた。
喉が渇いたので地元の人で混んでいるこの店のフレッシュレモネードにチャレンジした。
快活な表情の店主が甘さの好みなども聞いてくれた。使い捨て手袋をはめてレモンの皮をむいていく手つきは器用でもの慣れていた。奥にはテーブルと椅子があり食事をしている人で混んでいた。こう言ってもよければ店構えからは想像できないほどの美味しさだった。
歩き疲れたのでフットケアとマッサージを受けてみる。ここがまた素晴らしく上手だった。従業員らしい2人が外のテーブルに食事を並べ椅子に腰掛けてランチをしていた。
入り口には靴が雑然と脱ぎ捨てあり中は混み合っていた。案内された場所に座り足を洗う。側にあるボトルポンプを押すと花の香りの石鹸だった。しばらく待っていると恰幅の良い男性があらわれた。疲れているポイントをしっかりわかっていて効くポイントを圧してくる。たまに効かせるためなのか自身でポイントの確認なのか数回痛いところを圧してくるため顔を歪めると彼は微笑んだ。的確にに足裏もふくらはぎも圧したりマッサージで疲労物質を流してもらった。
タクシーでオーチャーロードまで行き散策しようと思う。
Orchard Road(オーチャード,ロード)
夜気は涼しくかぐわしい。
アイオン.オーチャード(ショッピングモール)の外観はモザイクガラス風な外観で華やかな光りに包まれていた。
アイオン.オーチャードの室内のエスカレーターホールと天井。地下4階にはローカルフードの名店が入っている。シャンデリア輝くフードコートがあり単品は5S $。セット10S $だそう。衛生面、雰囲気は良しそのうえ価格も安いためわりと混み合ってるようだ。
アイオン.オーチャードのカラフルなオブジェ撮影スポットらしい。
オープンカフェの雰囲気が好きなのでディナーもそんな感じな所を探す。ローカルフードは外せない。裏路地を入ると賑やかで温かな照明に包まれた店が数件連なってた。何軒かの店先のメニューなどを拝見しチリクラブのある空いてるお店に決めた。
背の高い威風堂々たるあごひげをたくわえた経営者とおぼしき男性が入り口から奥の角の落ち着けそうな席を案内してくれた。
メニューを説明しチリクラブの辛さを選べるとのたまう。
マイルドを希望した。しばらくすると店内から経営者の男性はあらわれ手にチリクラブの皿を
持っている。片眉を上げて丁寧にお皿をテーブルに置く。フィンガーボールを従業員の青年が後からいそいそと持ってくる。手洗いは店の中にあるから使って。と爽やかな笑顔で言い呼ばれた客の注文をとりにいく。
いつのまにか左隣の席、斜め後ろの席、真後ろの席も賑やかな欧米人で埋め尽くされていた。経営者の男性が注文した赤ワインのグラスを置いて忙しそうに店内に戻っていく。隣の店も私のいる店も活気に満ち溢れて盛り上がっている。端整な顔立ちの茶色の大きな瞳が印象的な小柄な女性が炭酸水を持ってきた。「どこから来たの?」と人なつこそうな笑顔て聞いてきた。
「日本」と言うと「日本のどこ?」と嬉しいそうに聞く。
私が「東京」だと言うとひとなつっこい彼女は「私はお母さんが日本人。でも日本語はあまり話せないの。」と申し訳なさそうに言う。軽く女子会トークになり彼女は今素敵な恋人を探している最中だと言う。彼女に好きなタイプの男性を聞かれたので「思いやりがある頭が良い人」と伝えると「私はそこにキュートさもプラスしたいわ」と言い彼女は茶目っ気たっぷりに笑う。本当にひとなつっこい犬をおもわせる。
チリクラブの味はトマトの甘酸っぱさと玉子の甘さとチリソースの辛さが蟹にからんでいた。辛いものは比較的平気な方だがこのチリソースマイルドなのは口にいれた一瞬でかなり辛さだ。カニは部位により少し生臭さが気になり敬遠した。このソースをほっといてワインを味わっているとライスをすすめられたので注文した。なるほどご飯とよくあう。ないとソースがほとんどむだになってしまう所だった。チリクラブは半分食べるのがやっとだった。
生臭さを消すために濃いチリソース風の味にするのだろうか。
お会計が終わったらオーナーはテキーラのショット&ライムを持ってきてサービスだといい相変わらず丁寧に置いていった。
塩を舐めて甘さのあるテキーラを飲みライムを噛む。また塩を舐めて、テキーラ、ライムと繰り返す。テキーラは容赦なく胃粘膜に刺さる感じだった。胃が熱くなった。
シンガポールのローカルフードのチリクラブはかなりスパイシー、テキーラはアルコール度数40度と両方刺激的な味だった。