平湯温泉すずらん旅館と割石
4日目高原川下流鮎釣り
石の色もよく手前からハミ跡があります。
20センチ美鮎です。
瀬の芯で掛かるとかなり引きを味わえます。
抜けると艶やかな鮎でした。
21センチ
清流の美鮎です。
二泊三日でお世話になります。
夕食
女将さんの夕飯の味付けは控えめでこういった献立を食べていれば長生きの秘訣だろうかと思った。
オーナーは80代で飛騨牛の仕入れ先と泉質にはこだわっている。
素泊まり歓迎で旅館にないワインなどは持ち込み OKですが一時間半ほどで食事とお酒は終わりにしてほしいと女将さんは遠慮しがちに言われた。
一人でメニューを準備し作り配膳し片付けるのは大変だろうと思った。
食事をしていると一時間程遅れてきた釣り客三人は近くの日帰り温泉に入ってきたから遅れてしまった。と恰幅のよいリーダー的な中年の男性がそれほど悪びれた様子もなく 話す。女将さんは料理がすっかり冷めてしまったわよ。と嘆く。釣り客三人は賑やかに笑いさざめきながら食事をはじめる。食事をするのは私達を入れて 2組だけだった。
オーナーが厨房から来て食事中の釣り客三人に向かって「荷物は三階から二階に運んでおきました。」と伝える。
エレベーターのない旅館で釣りが終わったあとに三階まで歩くのは確かにきついと思った。
男性二人は嬉しそうだが女性は干しておいた肌着の行方を心配していた。
私達は持ち込みワインを飲みながら二階で良かったと目配せした。
個室風呂は年季が入ってます。源泉かけ流しです。
朝食
温泉たまごと野菜の和え物.煮物.味噌汁と朴葉味噌(飛騨高山地方の郷土料理)
朝食はこのくらいの量が釣りの前は丁度良いです。
5日目鮎釣り高原川下流
棚での泳がせで目印が飛ぶ19センチ程の体高のありの鮎がすぐに掛かりました。
次の棚では22センチほどの太ったあまごが背掛かりで掛かり良く引きました。あまごは本日2尾目
キャッチアンドリリースです。
芯で掛かかり流れの力に負けないように引きを楽しみ鮎を引き抜く。
ジャネットは22.5センチを釣り私は21.5センチを釣るが1センチの違いで体高もずいぶんと違います。
21.5センチ
雨が降ったあとの山から白い湯気が立ち上っています。
夕飯
飛騨牛はもちろん美味しいのですがきゅうりのぬか漬けが塩分控えめでまろやかで美味しかった。
食前オーナーから旅の手帳を受け取る。(わたしは旅の想い出として和紙のノートに旅館のスタンプやメッセージを書いてもらっている)
本日の夕食は御座敷に私達二人だけ。
食事を楽しんでいるとオーナーはこちらに向かって歩いてくる。何かを懸念しているのだろうか。眉間には深いシワを刻んでいる。
なんの話かと私達は重大な異変かと身構えるがただこう言っただけだ。
「随分いろいろな所へ旅行に行ってますね。
私共もう1店舗旅館を経営してまして目の前の三蔵庵と申します。6部屋のみですが全室源泉かけ流しの露天風呂付きです。よろしければ三蔵庵の離れの露天風呂に今夜御案内しますの入って見ませんか?」と言う。
「三蔵庵の宿泊客もこれからの時間帯は 露天風呂に入りにくるのではないですか?大丈夫ですか?」と私達は少々神経質になり聞いてみた。
「 部屋に源泉かけ流しがあるから皆さんそちらに入り露天風呂には来ませんよ。」とオーナー
「ではお言葉に甘えて 60分後にお願いします 。」とジャネットは穏やかに微笑みながら言う。
オーナーに連れられて露天風呂を拝見した。
石に囲まれた露天風呂だった。「近いうちに木の湯船に変えます。木の湯船は同じ温泉がなめらかに感じるんですね。」とオーナーは 言う。
頷く私達に
「こう見えても温泉組合長をしていてこの辺は90メーターも掘れば温泉がでます。
この露天風呂24時間入れますからいつでも入ってください。」
お礼を言う私達に
「私もいける口なので今度一杯やりましょう。では鍵をかけてゆっくり浸かって下さい。」オーナーは微笑むと旅館へ戻って行った。
泉質は滑らかで、柔らかくお風呂あがりの肌は艶やかになった。
八ヶ岳の絵が飾られていてリラックス出来る空間だった。
朝食
とびきり熱いが風味の良い味噌汁だった。
手作りぬか漬けも美味しい。
6日目鮎釣り高原川
この川で釣るのは今回3回めです。
私達は好きな釣り場の風景や釣りたいサイズも似ているのでごたごたもなく楽しめます。
瀬肩では型の良い鮎がすぐに掛かる。
14:00頃降った雨も止み青空が美しい。
20センチから22センチを8尾ほど釣り終了。
釣りが終わるとすずらん旅館で源泉掛け流しに浸かった。
帰りぎわにオーナが出て来て「私はイノシシを仕留めるのが趣味で家内のイノシシ鍋は評判が良いのでぜひ冬にまた来て下さい。」と言いながら名刺と三蔵庵のパンフレットを差し出す。
私達は名刺とパンフレットやいろいろ良くしていただいたお礼を述べた。
そして駐車場まで送りに来たオーナーに丁寧な別れの挨拶をして車に乗り込んだ。