アブサルガ教会(聖セルギウス教会)、ハンキング教会、ハンハリーバザール
アブサルガ教会(聖セルギウス教会)
エジプトの首都カイロの旧市街、オールドカイロにあるコプト教会。(キリスト教は「コプト教」といわれる原初のキリスト教)4世紀から5世紀にかけて建造。バシリカ式の建築様式をもつ。
聖セルギウス教会(セイセルギウスキョウカイ)とは - コトバンク
https://kotobank.jp/word/聖セルギウス教会-678542
幼いキリストとマリア、ヨセフの聖家族が五世紀頃エジプトから逃れて身を隠した地下洞窟。その上アブサルガ教会は建っている。10〜12世紀頃再建された。内部は初期コプト教会独自のバシリカ様式。入り口は半地下にありさすがにわかりにくいつくりだ。
地下に進むとマリアとキリストの住んでいた部屋。
話 声はうやうやしくひそめられる。
ヘロデ王の迫害から逃れてた聖母マリア、幼いイエスキリスト などが滞在した地下の洞窟部屋の上に建てられたアブサルガ教会。
その後焼失したあと幾度も再建され12世紀に教会全体が再建された。
ハンキング教会
三世紀に建てられたコプト正教会(キリスト教会)7世紀〜13世紀までキリスト教皇の住まいとして使用された。礼拝堂の美しい装飾。木の天井はノアの箱舟のイメージ。こちらにもカノボス壺(内臓を入れた壺)がひそやかに飾られていた。
ハンハリーリバザール
大市場
日用品から土産物屋まで何百もの店が軒を連ねる大市場だが現地ガイドは本物はないとのたまう。
地元客と観光客でごったがえすショッピングゾーンハンハリーバザールではエジプト土産は何でも手に入りいつも活気に溢れていて値段は交渉次第。
さすがは数100年の歴史を誇るカイロ屈指の巨大な市場。
トルコのグランバザールより入りくんでいて迷路のようだ。
まず安さに驚嘆した。なんとガイドに案内された香水瓶店の商品の1/10程の価格で売られているのではないか。20エジプトポンド約300円で香水瓶やTシャツが購入できてしまうのだ。
素敵なデザインの香水瓶はたくさん飾られている。
香水瓶のガラスの素材やデザインの微妙な違いがあるのかも知れないが素人によくわからない。
Tシャツの生地は 若干薄いがエジプト綿に可憐な刺繍がほどこされていた。
しつこい店員はめんどくさいのでこういうの欲しいと写真や物を見せると彼らは店になければ素直に(ないよ)と教えくれた。そして営業トークも静かになる。意外に素直で驚きだった。欲しい物を静かに吟味できるのはこんなに楽しい事かと改めて実感した。
店を転々と見ていたら以前アルゼンチンで欲しかった牛革の絨毯を見つけて喜び勇む。なんとエジプトでは5千円程だ。(数年前に行ったアルゼンチンでは1万円で購入を決め、払う段階で途中から値段が釣り上がり2万円になったため購入をやめた代物だった。日本で買うよりはるかに安いのだがアルゼンチン人の安くしておいて支払う段階で価格を高く要求する詐欺の手口のような値段交渉のやり方に嫌気がさして購入をやめた。
アルゼンチンのフレッシュオレンジジュース屋台でもこの手口が使われた。オレンジの皮が手動皮剥き機で一定に剥かれるさまにみとれ並んでいると、飲み終えた外人から150円だが美味いよなんて声をかけらた。自分達の順番になりいざ払う段階で倍の値段になった。お前もかと突っ込みを入れたくなった。しゃくにさわるがのどがカラカラなのでこの時は仕方なく支払ったペソ〔アルゼンチン貨幣〕は二度と見なくて良いと思った思い出が脳裏によみががえった。)
ハンハリーの皮屋さんの店主は穏やかな愛想のいい声音で値段をつり上げることもなく、逆に多少のプライスダウンは快く受けてくれた。
これまでにもたびたびあったことだが私はあらためて根本的な人種の違いというものを痛感した。
香辛料のお店が多い。
こちらも香辛料のお店。
カオス。
値段交渉もエキサイティングして1時間が楽しくあっと言う間に終わった。
人の良いエジプシャンの話をある本で読んだがそれが頭をよぎる。 エジプシャンは色々なものをイギリス人に渡してしまうが逆にイギリス人がエジプシャンの好意を断るほどだったとの事。
その話とはエジプシャンがラムセス二世の巨像を発掘した際もイギリス人に持って行けとばかりにせまるが船で来ていた彼らは巨像の背部しか見ていないためそんなに大きな物は船が沈んでしまうと言い断った。後にイギリス人は巨像の顔の美しさを見て断った事を深く後悔したという。人の良いエジプシャンがいることを今回の買い物でたやすく確信できた。